2026/06/18
営業の第一歩は「街を知る」こと。新入社員が挑む「独自テスト」に密着
住まいのこと、地域のこと——
人と住まいをつなぐ不動産営業には、お客様の理想の暮らしをかたちにするために様々な知識が求められます。
今回は、藤和ハウスの「新人研修」最終日の様子に密着。新入社員たちによる奮闘の模様をお届けします。
テスト3日前に課された「ミッション」とは?

本社会議室に集まった新入社員たち。
「よろしくお願いします!」
元気な挨拶から1日をスタートします。
3日後に研修最終日を控えたこの日、研修講師を務める髙橋課長から、ある課題が出されました。
「今日は、最終日に受ける『25物件記憶テスト』の解答を作ってもらいます」

研修最終日、新入社員たちは、ビジネスマナーや不動産の基礎知識など、研修で学んだ内容の理解度を確認するテストを受けます。
25物件記憶テストもそのうちのひとつ。物件の位置を覚え、地図上で正確に示せるかを試すものです。
新入社員たちの手元には、複数枚の地図と25軒分の物件広告の資料(マイソク)。これから、このマイソクの情報をもとに地図へ物件の位置を書き込み、それを記憶していきます。

このテストは、中途入社の社員を含めて藤和ハウスの営業担当者は必ず突破しなくてはならないもの。万が一不合格になってしまうと、再試験に合格するまで一人前としてデビューできません。
入社して初めて迎える関門。良い結果を出して、胸を張ってお客様の前に立ちたい。その一心で自然と気合いも入ります。
地図を見るって、想像以上に難しい

さっそく真剣な表情で地図に向き合う新入社員たち。広げているのは、それぞれの配属店舗のエリア地図です。
地図で建物の場所を探すなんて、普段からやり慣れていること。
…と思いきや一軒一軒の正確な位置を特定するというプロの視点で見ると、一気に難易度が上がります。
「え、これどこだろう?」

配属先とはいえ、まだ土地勘のないエリア。マイソクに書かれた住所を頼りに地図へ目を走らせますが、なかなか正確な位置を見つけられません。地図アプリでの検索も駆使しつつ物件の場所を探していきます。
さらに、地図には物件の位置に加え、接道(敷地がどのような道路に、どの程度接しているかという状態のこと)の状態も印をつけていきます。
ここで間違えて覚えてしまうと、本番のテストでも失敗することに……。
そう思うと、ペンを持つ手にも思わず力が入ります。
どうしても行き詰まったときには、上司に相談するのが一番です。
「髙橋課長!この物件の場所がどうしても分からなくて。教えてもらえますか?」

分からないことがあれば素直に聞く。これも、社会人として成長するための大切なポイントです。
点から線へ。ただの地図が「街の景色」に変わっていく

「これをすべて完成させて、なおかつ正確に覚えなくてはいけないなんて…」
最初はそんな表情を浮かべながら、地図に苦戦していた新入社員たち。しかし、何度も地図と向き合う中で、次第にコツをつかんできたようです。
「ここにドラッグストアがあるから、そこから三本目の道のところじゃない?」
「この三丁目の物件って、地図のここじゃないかな」
物件周辺の情報ひとつひとつが、頭の中で繋がっていきます。

配属エリアが同じメンバー同士は、互いの地図を見せ合いながら協力して物件を見つけていきます。また、違うエリア同士の人たちも「こうしてみたら位置を見つけやすかったよ」と、アドバイスを送り合う姿が見られるようになりました。
「地図アプリなら一瞬。でも、それじゃ足りない」街を知る意味とは

「このテストを通して、新入社員には自分が担当するエリアの地理を覚えてもらいます」
髙橋課長が、この25物件記憶テストの目的を教えてくれました。
「営業の最初の仕事は物件について覚えることなんです。しかも、物件は日々売れていくので、毎日のように情報が入れ替わっていきます。街の地図が頭に入っていれば、新しい情報を入手したときに、どんな生活ができるかすぐにイメージできます。だから街を知るのが、不動産営業の基礎の基礎なんです」
地図アプリなら、住所を入力さえすれば一瞬で位置を教えてくれる。けれど、それでは自分自身が街を分かったことにはなりません。
どこにスーパーがあるのか。
小学校までの通学路はどんなルートか。
いちばん近い病院はどこか。

営業の仕事は、単に物件のスペックのみを紹介するだけではありません。大切なのは、お客様が「そこでの暮らし」を具体的にイメージできるようにお手伝いすること。そのためには、物件そのものだけでなく、周辺の街への理解を深めておくことが不可欠です。
「この道は人通りが多いから、お子様の通学も安心ですよ」
「ここを曲がると、スーパーへの便利な近道があるんです」
そんな「生きた情報」の積み重ねが、 お客様への信頼へと繋がります。
一軒一軒の場所と真剣に向き合う時間は、そのままプロとしての確かな知識へと変わっていきます。
この街を、好きになりたい。課題を通して深まる、街への思い

地図をつくり終えた新入社員たちへ、研修の感想を聞いてみました。
配属される立川エリアがちょうど地元だという社員は、「地元ですが、今回の地図作成は難しかった」と振り返ります。
住み慣れた街を見つめ直したことで、「自分の知っている街のいいところをお客様にも伝えたい」と改めて街への愛着と、営業としての意気込みが高まったようです。

一方で、土地勘がない社員もいます。
彼らにとって、今回の研修は「街を知る」ことの重要性を強く意識するきっかけとなりました。
「自分たちが街を知らないと、お客様を案内できないので。(3日後の)テストも万全で受かりたいです!」
その真剣な表情からは、プロとしてお客様の前に立つ覚悟が伝わってきます。

中には「もともと地図を見るのが苦手で、正直大変でした」と率直な感想を教えてくれる社員も。
慣れない作業に苦戦しながらも、粘り強く地図と向き合う姿が印象的でした。
また、別の社員は、充実した研修期間を振り返ってこう語ります。

「入社以来、初めての経験の連続です。研修で新築の物件を見学しに行ったのも印象的でした。これから学んだことを活かして、お客様のことを第一に考えられる営業になっていきたいです」
テストへのプレッシャーもあり、今日の研修では悩んだり迷ったりという表情の多かった新入社員たち。その格闘するさまは、彼らが今後の仕事に対して、いかに大きな責任感を持っているかの裏返しでもあります。
また、課題に真剣に取り組む一方で、同期同士のやり取りは和気あいあいとしていたのも印象的。入社式から約一か月、早くも絆は育まれていました。
もうすぐそれぞれの支店、それぞれの街へと配属される彼ら。今このとき学んだこと、得たものは、藤和ハウスで成長していく心強い土台となるはずです。


